重要

この記事の情報は、Windows 11 および Windows 10 バージョン 1903 以降に適用されます。

Windows は、カスタマイズされたコンピューター環境を提供します。ユーザーは電話、タブレット、Surface Hub に至るまで、デバイスにおけるサービス、基本設定、コンテンツにシームレスなローミングとアクセスをすることができます。 Windows のキー コンポーネントはデバイス上の静的ソフトウェア プログラムとして常駐するのではなく、クラウド ベースに常駐しており、また、Windows のクラウドおよびローカル要素は定期的に更新され、最新の改善、機能を提供します。

概要

Microsoft は、ユーザーが自分でデータを細かく制御できるように、ユーザーに対して透明性を高めることに真剣に取り組んでいます。 その一環として、主な製品とサービスを新しいモデルに移行しています。このモデルでは、ユーザーのデバイスから収集した個人データのカテゴリが、必須またはオプションのいずれかになります。 これにより、お客様は、収集したデータとその使用方法に関する情報を簡単に見つけられるようになります。また、お客様のプライバシーについても情報を提供し選択肢が多くなります。

この記事では、必須およびオプションのデータの種類と Windows によって収集された個人データの特定のカテゴリについて説明します。また、Microsoft と共有するデータをカスタマイズするためにお客様のプライバシー設定を変更する方法についても説明します。

新着情報

前回の Microsoft プライバシー レポートの発行以降、Windows はコネクテッド エクスペリエンスと重要サービスに関する追加のドキュメントを公開しました。 詳細については、以下を参照してください。 Windows の重要サービスおよびコネクテッド エクスペリエンス (一般のお客様向け)およびWindows の重要サービスおよびコネクテッド エクスペリエンス (エンタープライズ管理者向け).

[必須] データ

[必須] カテゴリのデータは、製品を最新の状態に維持し、セキュリティで保護し、正常に機能するように確保するために、必要です。 必須データには、クラウド サービスやセキュリティ パッチに接続して、エクスペリエンスの安全性とセキュリティを維持するためのお客様のデバイスのタイプやバージョンについての情報や、重要な機能エラーを検出するのに役立つ診断データが含まれます。

場合によっては、お客様は必須データに依存する製品、機能、またはサービスを使用するかどうかを決定することによって、必須データが収集されるかどうかを制御できます。 たとえば、お客様が [デバイスの検索] で紛失したデバイスを特定できるようにした場合、お客様が必要なときにデバイスを見つけられるようにするために必要なデータを収集します。

必須の診断データ

必須データは、Windows オペレーティング システムおよび統合されたアプリ/サービスのセキュリティを維持し、常に最新の状態に維持し、正しく動作させるために必要な最小限のデータです。 たとえば、デバイスにインストールされているオペレーティング システム、アプリ、およびドライバーのバージョンに関する情報や、更新プログラムが正常にインストールされたかどうか、デバイスに関する詳細情報、デバイスのセキュリティ、最新状態、正常な動作の確保に影響する各種の設定に関する情報などがこれに該当します。

必須の診断データは、問題の検出、診断、修正をすばやく行い、ユーザーまたは組織への影響を軽減するのに役立ちます。 Windows によって収集される診断データとその使用方法について詳しくは、「 Windows の診断、フィードバック、プライバシー. 必須の診断データの一部として収集されるデータについて詳しくは、「 必須の Windows 診断イベントとフィールド.

Windows の必須の診断データは、以下のデータ カテゴリに制限されています。

データ カテゴリ説明
デバイス、接続、構成に関するデータ この種類の 必須の診断データ には、デバイスに関する詳細、構成、接続機能が含まれます。
  • OEM 製造元、プロセッサの種類、メモリの属性などのデバイス プロパティ。
  • ネットワークや周辺機器のデータなど、デバイスの設定と構成。
製品とサービスのパフォーマンス データ この種類の 必須の診断データ には、デバイスまたはサービスの正常性とパフォーマンスに関する詳細が含まれます。
  • 更新プログラムが正常にインストールされたかどうかなど、基本的なエラー レポート。
  • オペレーティング システムまたはサービスの正常性に関する信頼性データ。
ソフトウェアのセットアップとインベントリに関するデータ この種類の 必須の診断データ には、デバイス上のソフトウェアのインストールと更新に関する情報が含まれます。
  • オペレーティング システムのバージョン、構成の詳細、インストールされている更新プログラム。
  • デバイスにインストールされているアプリとドライバー。

必須サービス データ

Windows には、追加の機能を有効にするためのコネクテッド エクスペリエンスも含まれます。 たとえば、最後に認識されたユーザーの位置情報を追跡する機能を有効にすることで、紛失したデバイスを検出できる機能などです。 詳細については、以下を参照してください。 Windows の重要サービスおよびコネクテッド エクスペリエンス (一般のお客様向け) またはWindows の重要サービスおよびコネクテッド エクスペリエンス (エンタープライズ管理者向け).

接続された環境を使用すると、データMicrosoft に送信され処理されて、接続機能が提供されます。 この情報を使用すると、このようなクラウドベースの接続環境を実現できるため、このようなデータが重要です。 このデータは、サービスデータとして必須です。

必要なサービスデータには、基盤となるサービスのセキュリティを維持し、常に最新の状態に維持するために必要な接続環境の運用に関連する情報を含めることができます。 [デバイスを探す] などのコネクテッド エクスペリエンスを使用する場合、必須サービス データが送信および処理され、必要なときにデバイスを見つける機能が提供されます。 必須サービス データには、Windows の構成情報など、接続エクスペリエンスがタスクを実行するために必要な情報も含まれます。

Windows で使用することを選択したコネクテッド エクスペリエンスは、Microsoft に送信される必須サービス データに影響を与えます。

必須サービス データは、重要サービスのためにも収集され、Microsoft に送信されます。 重要サービスは、製品のセキュリティを維持し、常に最新の状態に維持するために Microsoft に接続する製品内サービス、または製品の動作に不可欠な製品内サービスのことです。 たとえば、Windows を使用するための適切なライセンスの有無を確認するライセンス サービスなどです。 詳細については、 Windows の重要サービスおよびコネクテッド エクスペリエンス (一般のお客様向け)およびWindows の重要サービスおよびコネクテッド エクスペリエンス (法人のお客様向け).

注 – 一般ユーザーは重要サービスを無効にできません。 一部の重要サービスには、エンタープライズ管理者による制御が用意されています。

オプションのデータ

オプション カテゴリのデータは、製品やコネクテッド エクスペリエンスにとって必須ではありません。ユーザーは、特定の製品機能やコネクテッド エクスペリエンスを使用するかどうかに関係なく、オプション データの収集を個別に制御できます。 オプション データの例としては、より正確で一貫性のある結果を提供できるように、手書き入力およびタイプ入力について収集されるデータなどがあります。 また、デバイスで発生している問題を Microsoft でより深く理解するための追加の診断ログやクラッシュ ダンプを含めることもできます。 問題のトラブルシューティングが容易になり、新規または改善されたエクスペリエンスを提供できる機会が生まれるという点で、ユーザーの皆様からこのようなオプション データを共有していただくことは重要ですが、Microsoft では、どのような処理が行われているのかをユーザーの皆様が理解したうえで、ご自分で選択していただける機会を提供しています。 Windows によって収集されるオプションの診断データとその使用方法について詳しくは、「 Windows の診断、フィードバック、プライバシー.

オプション診断データの送信を選択した場合は、前述の必須の診断データで収集される情報よりも詳細な情報が含められます。 オプション診断データの送信を選択した場合も、必須の診断データは常に含められます。 Windows のオプション診断データには、以下のデータ カテゴリが含まれていますが、さらに詳しい情報と例については、以下をご覧ください。 オプションの Windows 診断データの詳細:

データ カテゴリ説明
閲覧の履歴データ この種類の オプション診断データ には、Microsoft ブラウザーでの Web 閲覧の詳細が含まれています。
  • Microsoft ブラウザーの使用状況 (閲覧履歴や検索条件など)。
  • 検索のエクスペリエンスに影響を与えるような、ブラウザーの構成への変更。
デバイス、接続、構成に関するデータ この種類の オプション診断データ には、デバイスに関する詳細、構成、接続機能が含まれます。
  • デバイスの設定と構成に関する詳細情報。
手描き入力、タイプ入力、音声入力に関するデータ この種類の オプション診断データ には、音声入力、手描き入力、タイプ入力の機能に関する詳細が含まれます。
  • デバイスでの入力、手描き、またはディクテーションによるコンテンツのサンプル。
  • 音声入力からテキストへ変換の状態に関する詳細。
製品とサービスのパフォーマンス データ この種類の オプション診断データ には、デバイスまたはサービスの正常性とパフォーマンスに関する詳細が含まれます。
  • デバイスとサービスの正常性に関する詳細情報。
製品とサービスの使用状況データ この種類の オプション診断データ には、デバイス、オペレーティング システム、アプリケーション、サービスの使用状況に関する詳細が含まれます。
  • アプリのアクティビティ。どのアプリが起動されたかなど。
  • オペレーティング システムとサービスの使用状況。
ソフトウェアのセットアップとインベントリに関するデータ この種類の オプション診断データ には、デバイス上のソフトウェアのインストールと更新に関する情報が含まれます。
  • インストールされているオペレーティング システム、アプリ、サービスに関する詳細情報。

プライバシー情報と設定

Microsoft では、 診断データ ビューアー これを使用すると、必須の診断データとオプションの診断データの両方について、Windows の使用中に収集される診断データを確認できます。

エンタープライズ管理者が必須またはオプションの診断データを Microsoft に送信するかどうかを制御します。 ユーザーが使用できる接続環境とさまざまな重要サービスを制御することもできます。 管理者が組織のプライバシー設定を管理するために使用できるさまざまなオプションについて説明します。

Microsoft は、お客様にデータが収集される方法についての選択肢も提供しています。 Microsoft が収集するデータとユーザーが使用できるコントロールの詳細については、以下のリンクをクリックしてください。